不慮の詩/そらの珊瑚
 
ひきちぎられたこころたちが
あきのてんじょうを
およいでいる

うめつくされて
ひしめいている
ちいさないきもののように
おびえながら
むれている

ねてもさめても
どこへにげても
くものゆくえを
かんがえている

あめでもふれば
かれは
ひきちぎることをあきらめて
そらはいちめんしろく
ひとつになるのだろうか
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