Why human repeat war again?/りゅうのあくび
繰り返しながら
戦争の狂気によって
息絶えた命の死はすべて
誰しもの哀しみの大地に
帰るしかなくて
もはや戻ることは
できないはずなのに
戦争によって
取り残されてしまった犠牲とは
不自由であるのにも拘わらず
とても鮮明な記憶にさえなっていく
戦争によって
命だけが運命により
犠牲にならなかったとしても
同じ空気から呼吸を
共にしていたはずの
本当は兄弟であってもよいはずの
偶然に敵対していただけの
人間の返り血を
浴びるようにして
誰しもの宇宙に浮かぶ
とてつもない孤独により
過去を捨てることによっても
もはや無垢な一瞬とは
永遠には訪れは
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