現空間△虚空間/
たけし
空間を埋める無数の像は
やがて枯れ腐り消え
虚空間に裏返る
躍動スル無数の透明な力線、争覇し合い混沌と交錯し
いつしか鳴り始めた銀の無限反響音
散乱しては凝集し
反復の内に一つの塊となり
奥行きを穿ち穿ち
直視不能な崇高の
発光体を生成する
一つ一つ、また一つ
崇高の光に眩んで暗み果て
私は既に盲目で善い
この虚空間生成力動の
ダイナミズムの果てに
極限反転、
現象化される現空間
成就される
というのならば。
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