一欠けらのパズル/
まーつん
た挙げ句に
やっと見つけた小さな隙間に
我が身を押し込もうとしても
何かが引っ掛かり、どこかが足りなくて
どうしても、ぴったりと収まることができなかった
血を流しながらも
自分の形を変えようとして
どれだけ苦しい思いをしてきただろう
そんなあがきに疲れて
君は、とうとう
この世界に背を向けてしまった
でも、きっとどこかに
君という存在がなければ
決して完成しない
美しい絵があるはずなんだ
ここよりも、ずっと
素晴らしい世界が
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