取り返した靴/Neutral
 
そんなことより聞いてくれ
母と大声で喧嘩して
家を出て行く夢を見た
母は僕の靴を隠し
どこにも行けなくしようとしてた
母は途中で謝って
仲直りしようとしてくれたけど
僕はそれを振り切って
取り返した靴で宛もなく家を出る
いろんな所をぶらぶら歩き
僕は次の瞬間どこかの宿屋にいた
学生寮のような個室制の
ちょっと変わった宿屋だ
なぜか僕と同じ位の年頃の人達が
広間に一堂に集まっている
宿の支配人のおばちゃんは
今は亡き息子と一緒になって
作り上げた宿です、という
僕はなんとなく宿を後にした
次に辿り着いたのは母校
入って真っ先に行ってみたのは
熱心になってた懐
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