共感の代償/十一月の失敗作
 


命あるものだけが尊い世界に君は生きている

思い出はゴミに等しくて
過去なんてすぐに切り落とす
君には何もない

未来でさえ望んでいないのかもしれない

交わらない温度が二人の距離を遠ざける

命あるものだけが尊い世界に君は生きている

消えてしまえば終わりのゼロの世界

彼はもうここにいないけど
共有を好まない冷たい目の君は

今日も生きている



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