天空爆発/たけし
 
不意に唐突
都会では観たことのない巨大な星々の凝視が
 やがて一点の漆黒の凹みへと収束する
ことを体感する
其処から
信じられないほど透明な音響と圧倒的な光の帯

降り注ぐ降り注ぐ
絶えず不断に
無限無限!

か み さ ま ?

少年はそう呟き
同時に
天球を斜めに横断していく巨大な流星が
猛烈な爆発音を放ち
火花を放射し消える中
自らの存在が
四分五裂され
粉砕されていく
そのことをありありと実感し
その場に
膝まずいていた。











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