海月/
瑞海
づける
手が届きそうなくらい
でも届かない 届けない
私は海に還る
空には浮かばない
気づけば
あと半年の命
半年したら
あの月も見えなくなる
そうしたら
この気持ちも
忘れてしまうのだろうか
最後の夜は曇りだった
だからお別れも出来ず
あの黄色を思い
溶けるだけだった
私たちの子どもは
私たちを足して割ったものだから
黄色の海月に
なるのかな
そうだといいな
またあなたに
会えるといいな
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