きみのそばで凍る純粋の季節/ホロウ・シカエルボク
 
士ではなく
永遠に戦う覚悟のある戦士になればよかった
寒さに
凍えたりせずに
凛として歩けばよかった
9月の終わりになるときみを思い出す
どこかで目にした美しい肖像画を思い出すみたいに
そのたびにあの頃の純粋さを
強く強く恨んでしまうんだ
ねえ、ぼくは随分と
意地汚い男になってしまった
だけど
ほんとうに欲しいものを手に入れ始めたのは
そうなる覚悟を決めてからだったよ









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