よるがきこえる/ねなぎ
 
夜に聞こえた気がした

アリガトウ
タノシカッタヨ

夜に歩き出して
みたのは
都会の
夜が
余りにも
田舎と違って
眩しく
見えたからだった

ゲンキデスカ
マタ
オミセニキテネ

夜の
灯りには
人々の
影だけが
混じっていた

ワタシノ
オミセダヨ
カッタンダヨ
ワタシガ

それは
暑さでも
寒さでも無く
何となくの
匂いがしていた

アノヒトハ
マタ
アソンデルノ
ノミスギテルノ

外灯が
消えそうな
野っ原の
暗がりに

ワタシ
サミシイ
イツモ
ソウ
ナンデ
イテクレナイノ

風が
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