ジュテーム!/
瓜田タカヤ
犬を連れて歩くときに
地面は砂混じりで
それを踏んで歩いた
空中の冷たい灰色が
風混じりに
俺の首から入り込んだ
頭を軽く揺すり
アルコールの残量を確かめた
白い息を吐き
女の喜ぶ顔を考えた
川縁で棒切れを拾い
犬に対して構えた
犬の目を見て棒を思いきり振り上げたそして
棒は鈍い音を発し
それは地面と接触した
流れてきた女の死体が
ジュッテーム!って言った
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