廃人の唄/葉leaf
 
が終わったことを知っている
だがそれには何の意味もないと思っている
沈んだ太陽に向かってどこまでも進んでいく
廃人にあるのは今日だけだから
廃人にとって夕暮れは全ての終わりである

廃人は矛盾する
そして廃人は大笑いする
それは激怒であり慟哭であり絶望である

廃人には歌うことしかできない
歌うことしかできない人間は皆
廃人の空虚を抱えている
廃人の歌は誰も魅了しなかった
かつて、そしてこれからも
だがそれは廃人にとってどうでもいいことだ

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