猫へ捧ぐ/朧月
 
通勤途中に猫がしんでいる
そのそばをわたしはとおる車で

みなけりゃいいのに
毎日それをみる
毎日

しんでいるなあとおもったり
ごめんなあとおもったり
なんともおもわなかったり

でもやっぱり
めをそらせないでいる
だれもが
しぬんだとおもっているから
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