雨中コミュニケーション/たけし
 
秋雨、降り続く夜
傘もささず
両手広げて
瞑目し歩いていたら

「君は独りで何をやっているんだ?」

巡廻中のおまわりさんに呼び止められ

「や、なんか情欲が芯部から噴き上げて身体が火照るので雨浴びて冷ましてました」

僕がそう応えると
しばし僕の顔を凝視してお巡りさん

「君、変なことしてないでさっさと帰りなさい」

疑わしそうな顔で言う

「気持ち良いですよ、邪念浄化!お巡りさんも良かったらご一緒に」

けれどせっかくの僕の好意の言葉を無視してお巡りさん

「あなた、酔っぱらってますか?」

「ははは、はい、部屋で音楽を聴きながら4時間ほどウィス
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