ラッキーデイ/崎山郁
 



   朝、歩いていく道が開けている
   青く高い空が輝いていて
   私は
   コンビニで買ったコーヒー缶を飲み
   煙草を吸いながら
   駅までの距離を歩いていく
   整った服を着た人たちが
   過ぎていく群れを見ながら
 
   一週間が瞬く間に
   終わってしまう
   煙草がいつの間にか
   箱の中に無いように
   気づかないうち
   燃えてしまった様々な瞬間を
   冬の空に埋葬して
   歩いていく
   道が開けている

   そう
   そのように諦めて
   生きていく

   ピース


   
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