横顔/
瑞海
カーテンの隙間から
穏やかじゃない光が差す
透き通る君の横顔は
夢のような気がした
触れられないのは
きっとそのせいである
いつの日か
別れの時が来る
ということも教える
しかしきっと
瞳に映らない
君を忘れることはない
この気持ちも
幻ではないかと思う
いつか空気に溶けて
なくなるような
そんな気がする
雨の中
名前を呼んでも
きっと君は
振り向かない
でも焼き付けておきたい
君の横顔を
白い肌にかかる睫毛を
この一瞬の
青い夏に
留めたい
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