苦し紛れのオブラート/komasen333
たことだろう
君という声がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という温もりがいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という微笑がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という旋律がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という色彩がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という地図がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
君という鏡がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう
まさかいえないけれど・・・ 決して
まさかいえないけれど・・・ 面と向かっては
まさかいえないけれど・・・ 歳を重ねるほどに
まさかいえないけれど・・・ 少しずつ
まさかいえないけれど・・・ 残りを意識し出すほどに
まさかいえないけれど・・・ さり気なく
こうしてこんな形で
こうしてこんな感じで
こうしてずっとこんな形で
こうしてずっとこんな感じで
苦し紛れのオブラートにくるんで
形容詞が見当たらなくなる日まで
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