淀川長治に憧れて(2)/末下りょう
 
フォーマンスも見逃せなくてちょっとこれ見よがし感はあるけど所々に挿入されるワンカットに表現するセクシーな彫刻的ポーズにしろフォトグラフィックな表情にしろ、アドリブなのか演出なのか無駄に推測したくなるようなラフなスケッチ的空気感を映像のディテールに醸し出すシーンコントロールが素晴らしい(とくにドノフリオとの掛け合い)。賢くて嫌味でナイーブで自分の故郷と家族とうまく向き合えない男を賢く嫌味にナイーブに演じきってます。

そして田舎町のボス、町の住民に尊敬され恐れられ、息子たちからも時に(ジャッジ)と呼ばれる厳格な判事であり主人公の父親でもある役を見事に演じるロバート.デュバル。名優です。こうゆう人
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