ケツカッチン/nemaru
 
は嫌いだ。番地の線を「の」と読む所がたくさんあり(にのにのいち。にのにのさん。いっせのでに)階段があるのはうれしい(だいたいそこでオセロは途切れる)。空気で空気して空気した部屋。縦を横にして縦になって帰る。それがもうめんどくさく感じられ、ついえたところにまだ闇があり、もうやめてほしい感じのしっぽが生えている。正しく髪と骨とあれ。の次におっきなもの。言わずと知れたふたりのお尻が同時に硬くなり、アメリカンクラッカーのように勢いづいて鳴り始める。ビルの上でかっちん。雲の上でかっちん。窓から見る遠くの空。アパートから見る曇り空。遠くのほう。
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