恋/
flame
2人の時間はやがて蜂蜜のように
とろけるける様に零れていく。
今ではもうどちらが火を点けたのか分からない。
静かだが時間は確実に重みを持っていて、
2人に時間という秘密の証を与えた。
目は口や心以上に全てを語り、
世界にはまやかしが潜んでいた。
それはすでに2人には関係のないこと、
昇る太陽を蹴飛ばし、夜空の月を割り、
世界の自転を止めて、呼吸を止めて、
「命を賭けた」
ただ命を賭けた。
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