会話/南川きま
 
台所に立つ
私の足下に
飼い猫はクルクルからみつく

不思議な模様の不思議な形で
くるくるからみついていて

ころころころがって
あしをかじって

去って行く


私よ私
私はここよ
私はここなんだけど

熱とふさふさのやらかさ

かじったときのするどいかたさ

それだけ伝えて

去って行く

それだけが
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