会話/
南川きま
台所に立つ
私の足下に
飼い猫はクルクルからみつく
不思議な模様の不思議な形で
くるくるからみついていて
ころころころがって
あしをかじって
去って行く
私よ私
私はここよ
私はここなんだけど
熱とふさふさのやらかさ
かじったときのするどいかたさ
それだけ伝えて
去って行く
それだけが
今日の会話
大好きな会話
戻る
編
削
Point
(2)