『詩作』/あおい満月
がりが、
大きくなって、
ひとつになって
世界を超えるとき、
わたしは、
あなたという愛を知る。
この愛は、
憎しみに変わることのない魂。
※はじまりは、いつも暗いのです。
あの月の少女のことばは、
いくつもの足跡で汚された
この脳裏にしっかり生きている。
今日も見えないいくつもの風のなかで
ひとつの怒りがうまれ、
怒りは柔らかく流れていき、
音となって指先に降り、
声を探して旅をする。
※M・エンデ『はてしない物語』文中の月の姫
「おさなごころの君」(モンデンキント)の言葉。
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