愛が足りない/
たけし
夜の蒼い錯綜を
独り孤絶し歩いていく
どす黒い血に染まった
裏切り者の屍の群れを踏みつけていく道か
総て無条件に抱き締める
真紅透明な血に貫かれた赦しの道か
いずれにせよ、
今の俺はひたすら耐えるのみ
なのか
勝ち誇る一通の手紙が届き
肉の苦痛苦悶は激し
憎悪の悪魔の血が滾る
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