モウモクちゃん感傷/
初谷むい
あきて、本当をくちずさみそうになるのを止めてくれる魔法の玩具。偽物の宇宙標本。パラレルワールドの色鉛筆。ほおずりするのが許されるから生きたい。とめて
よく晴れた日の廃棄物、ひとつまみの絶望。ひろがる夏のあお、きれいな詩が思い出せない。
いいよっていう声が聞こえて、でもそれがなんだかわからなかった。きしきせい
冷房のあつさが好きだよ。
生存としての頬ずりをして、図書館の机の温度があまい。
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