今だから/宣隆
 
思い出の街の
いつもの背中で
待ち合わせ

太陽が消える時に
歩幅を合わせて
アナタの名前を呼ぶ

もう決めたの

散り散りの想いを
繋ぎ合わせると
また迷い込むから

もう疲れたの

温もりを奪うように
降りだした雨に
昨夜の涙も流されて

もう戻らないの

貴方に嫌われるなら
答えに意味なんて
必要もないから

もう少しだったのかな

枯れた涙に包まれて
何も残らないよう
最後の言葉が流れていく





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