流骨/凍月
何となく波打ち際の香りを求めて
川沿いを下り海に出る
想像とは違う本物の音を聴く
現実そのままの懐かしい潮の匂い
だけど本当は
目的も無く歩く事だけが
僕の目的だったから
ゴミだらけの汚い海岸
だけど何故だろうか
いまはそれすら愛おしい
何が欲しかったのか?
安息が欲しかったのか
静けさを欲したのか
答えを欲しがったのか
目的は無かったはずなのに
いつの間にか何かを探していた
僕は白く乾いた流木を拾う
それは骨みたいだった
脆そうなそれで砂浜に線を引いた
一瞬
満潮か干潮か気になったけれど
無意味な疑問だと思い忘れる事にした
そう、何
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