何度目かの春/天使
 
今年もまた春が来て、
今年もまた桜が咲いて、
何度も何度もこの季節はやってくるのに、
君は一度も私のところに来てはくれない。
「春になったら逢いにいく」
その約束は、いったいいつの春でしょうか。
私はもう疲れましたよ。
もう君の笑顔を忘れましたよ。
でも君は、忘れた時によって
私に逢いにきてくれた。
「どうしてこんなに遅いの。」
忘れたころに・・・と思っても、
君の胸にいるとすなおになれるの。
「待ってたのに・・・ずっと・・ずっと・・。」
しらない間に強がっていた私。
本当はあなたに逢いたくて
しかたなかったの。
ずっと・・・・抱きしめあいたかった。
今年の春。何度目かの春。
やっと君に逢えた。
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