御霊神社/坂之上放肆
 
は今日もまた
心の深いところに閉じ込めて
念仏でも唱えるように目を閉じるように
心を諦念化する
これがボクの一番重要な作業であり
仕事であり
義務であり嫌悪することである
ボクの溢れるような感情の氾濫を
まったく工業用ロボットのように
平穏に
均一に
正確に
制御して
壊れたら直ぐに
スクラップにしてくれないか
そんなボクが汗をかくこと自体
恥に価するのに
鳥居をくぐり抜け
しばらく歩いたところでボクは振り返って
ケータイのカメラで鳥居を撮り
恋人に送った
どこ?(笑)
との返信にボクは心で地元を忘れるなと言い
実際のメッセージには
御霊
とだけ送った
おー御霊ー♪
そう恋人は返信した
畢竟ボクは生きている(笑)
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