自由な風を歌えども/opus
紫色の風が吹いて
君の髪が揺れる
目から零れる涙に
心が痛むけど
空の太陽は
さんさんと輝いていて
入道雲がぬっくと
ただずんでいる
目をしばしばと瞬いて
「ゴメンね」というと
そんなこと言ってもしょうがないでしょって
そう言われてもと思ってもどうにもならず
まぁ、先に押し付けたのはコッチだし
そういうのも全てわかって泣いてるんだよなぁ
と思ったら何だか抱きしめたくなるんだけど
きっと拒否するんだろうな
それで頭の後ろをぽりぽりかいて
瞼を瞑り
上を向いて風を感じたら
また、前を向くしかないんだ
戻る 編 削 Point(0)