ちりぬるを/
はるな
気持はいつも
うち側へはじけたから
つまらない奴だと言われていた
たしかにわたしは
つまらぬ女で
するすると全部抜けていってしまうのだ
やって来て 去っていく
いくつもの時間たちは
はじけきった身をはじめはよろこび
しだいに疎んじ
そしてなにもなかったように過ぎていく
たしかにわたしは
つまらぬ女で
頬色でも変えるべきだったろうが
いろはぜんぶうち側へはじけて
結局はひとりで散ってしまいます
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