空のゆくえ/
あおい満月
如何なることがあろうと、
私はあの瞳を守ると。
触れ合うことが出来なくても、
あの心の命は守ると。
真夏のアスファルトに
溶けてしまいそうな腕を振り上げて
叫びたい。
(私は負けない)
空は月影に隠れている。
星のない空には
三日月が指を出して
何かを合図する。
(今だ)
私は思いつき、
携帯電話を開ける。
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