空のゆくえ/あおい満月
 

如何なることがあろうと、
私はあの瞳を守ると。
触れ合うことが出来なくても、
あの心の命は守ると。

真夏のアスファルトに
溶けてしまいそうな腕を振り上げて
叫びたい。

(私は負けない)

空は月影に隠れている。
星のない空には
三日月が指を出して
何かを合図する。

(今だ)

私は思いつき、
携帯電話を開ける。


戻る   Point(4)