報告/葉leaf
くちゃにしたのだ。私は人間の社会の目撃者であり、被害者であり、加害者であり、詩集の中で自白しなければならない。また、私は人間の組織の分析者であり、勝利者であり、敗北者であり、詩集とともに祝祭を執り行わなければならない。
私はあなたが佇んでいる丘で風を浴びながら腰を下ろそう。私とあなたは対になり、互いに互いを乗り越えていく。あなたが若い草の花を歌えば私は労働の本質を語ろう。あなたが淡い恋を歌えば私は組織の矛盾を語ろう。あなたが甘い苦悩を歌えば私は制度の機能を語ろう。このようにして、柔らかい世界と硬い世界は互いを乗り越えていき、終わりのない螺旋の上を滑っていく。そしていつの間にかこの二重螺旋は一本の螺旋になる。柔らかさも硬さも混じり合った人間と社会の真実の表現に向かって。
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