狂咲/竹森
くて、(って呟いた私、もう許して)。配られた血液のビニールパックをストローで啜る。献血車の裏側はそんな自販機になっているから。見えないニュース。見えないエレベーター。ラブレター。に乗ってこれから貴方の元に行きます。浮くために宇宙に行くんだって皆には言い触らしといて。
咲き乱れるスカート。目を瞑って暗闇の中に感じる波紋、どこまでも広がっていく。まばたき。足音。タン、トタン。震えたのは携帯じゃなくて、そうじゃなくって、ああもう!私たちきっとフラスコの中にいるんだ。化学反応を起こす事を期待されているんだ。水の深さ。そして広さ。ラ、ルラ、ル、ララ。眠るだけで勝手に夢を見始める素晴らしい仕組みの私の身
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