似た石探し/りゅうさん
なのだ。とにかく次の一事だけは是非とも容認してもらいたい。すなわち背景的な評価と仮象性に基づかずには、全く生というものは成り立たない。そして、大概の哲学者たちの有徳ぶった感激と愚昧によって、「仮象的世界」を全く棄て去ってしまうとしたら――さて、諸君にそれができるとしてのことだが――、そうすればその際、少なくとも諸君の「真理」からはもはや何も残らないであろう!…… } (注:ニーチェ著 『善悪の彼岸』木場深定訳 岩波文庫1992.9.20.第28刷発行 p61-62)
部分的な引用で文意をくみ取るのは難しいかもしれないが、この文中の“真理”を“リアル”と、“仮象”を“ネット”と置き換えて読ん
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