雲の影/
灰泥軽茶
じっとして
まっしろな大きな雲
空の下
流れる大きな影は生きている
山々は深く静まる
生き物たちは
じっとして
私の影は深く沈むように
そして
シャボンのような日々の私が
ふわふわふわりと舞い上がり
まっしろな大きな雲
いつまでも
そこにいるように
ゆっくりと流れていき
やがて遠くのどこかへ消えていった
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