白鳥央堂詩集『晴れる空よりもうつくしいもの』について/葉leaf
というよりは歌詞ではないか」と思った人は多いのではないだろうか。ここで、歌詞についてはどのようなコミュニケーションがなされるのか考えてみよう。
歌詞に使われる言葉というものは、あらかじめ意味や価値が定まっているものが多い。だから、作者が歌詞を読者に投げかけるとき、作者の言葉の意味や価値には社会の合意があらかじめ付与されてしまっているのだ。だから、読者の解釈も当然社会の合意に大きく束縛されることになる。歌詞のコミュニケーションにおいては、作者も読者も孤独ではない。作者は社会的合意を背景に言葉を繰り出してくるし、読者も社会的合意を参照したうえで解釈する。それゆえ、歌詞のコミュニケーションにおいて、
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