「白雪姫とベンジャミン」/ベンジャミン
 
「愛する心を失くした僕は、あなたの眠りを得ることで、愛を取り戻したのです。それを永遠にする方法もまた、眠りにつくことだったのでしょう。永遠の命より、永遠の愛を選んだのです。悲しくはありません、こんなにも・・・嬉しい。」




深い森の奥、忘れられた廃墟の城に美しい姫が眠っていました。
名は白雪姫といいましたが、もうその名前を知っているのは、日に何度となく様子を見に来る7人の小人だけ。正確には、その生き残りのベンジャミンという小人だけでした。
ベンジャミンは死を逃れるため、白雪姫に眠りの呪文をかけた魔女のもとを訪ねると、永遠の命を得る代わりに「愛する心」を差し出したのでした。
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