ギフト/吉岡ペペロ
ブツッと途切れるような音たてて傘をさし店を出た。幅広のアスファルト道いちめんが雨にうたれていた。工場やら研究施設やら物流センターやらが出来るのだという広大な造成地は背の高い金網のフェンスでアスファルト道と仕切られていて、大悟はときどきフェンスに傘をぶつけながら雨に濡れそぼりバス停に向かっていた。
バイト仲間の久美ちゃんの貞操を奪ったあと店を出た。ソファ席に久美ちゃんを押し倒し青いセーターをひんむいた。アメリカ人のヌードモデルみたいなおっぱいが現れて大悟は暗い気持ちになった。自分の知らないところでこんなおっぱいが息づいていた。おんなじようにきのうの久美ちゃんは今日ソファでやられてしまうことを知
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