ホンモノ/花形新次
 
デブにグルメはいない
デブにとって
一番大事なのは量で
どんなに旨いもんでも
耳クソ程度を出されたら
間違いなくテーブルをひっくり返す
多少不味くても
山盛りだったら
嬉しくて小躍りする

それがデブなのであって
グルメを気取っているのは
例え見かけがデブだとしても
ホンモノのデブとは言えないのだ



ところで
ある道のプロを標榜する人間が
その道で評価されずに
別の道で評価されたとして
それは本当に喜ばしいことなのだろうか?

例えばプロ野球選手が
木こりとして評価された場合はどうだろう?

逆は?

何となく木こりよりプロ野球選手の方を
上に見ていないか?

結局
どちらに対しても
失礼に当たると思うのだが

それでも喜んでいる
本人は
きっと馬鹿だ





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