白夜/nm6
ウサギ、ウサギと数えた
飛び飛びに暗がりの白が横切る
*
目は閉じたままだ。次は味覚をかすかに理解するために、暖かい舌をこの空に触れる。膨張する黒い青さに引っ張られてしまわないよう、すぐ頑なに唇を噛み込む。そうして、耳をふわりと開く。車の音が途切れるほどの深夜だ。連続する何かは決してどこからか押し寄せるわけでもなく、軽やかにぼくを包む。何もないということは、ないのだということを知る。何もないということは、ないのだということを知る。さあ、瞼が重たいことに気がつけば。ゆっくりと色づく世界が、ぼくたちをこの荒涼とした途方に留まらせる。
誰のせいで、というようなこと
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