出逢いを求めて/
花形新次
きみにだって
守るものがあるはずだ
時間の積み重ねは
思い出を純化してしまうとしても
良いことも悪いことも
一緒に経験した繋がりは
簡単には壊れやしないだろう
ましてや
あの頃と比べれば
僕はうらぶれた
ただのオヤジだ
きみが憐れみを感じたのは
僕のせいじゃない
そんな僕に一時期でも
思いを寄せていた
きみ自身を憐れんでいるんだ
ここから先に進むには
勇気が必要だ
もう一度その髪に触れたい
触れてから、もう一度考えたい
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