古い記憶からやってきている/GGP
 
はじまりは・・・
たしかふるいでんわちょうだったな。

むかしからかのじょの目がとても好きだったんだよ。

見透かされているようで、少し落ち着かなくなるけど、
でも、その目で見られると、
とてもやさしく許されていくのがわかるんだ。

僕を許してくれる目なんてそうそうないぜ!

#彼女の目の中

とうめいで、奥にはとても長い廊下がある。
ろうそくのひかりのような、よわくてかぼそい火をたよりに、
ときどき、古びた雑誌が落ちていて、それに足を滑らせる。

けど、暖かい廊下だ。
お風呂のような、滑らかな湿気を帯びた温度の廊下だ。

窓の外を見ると、虎や雲や草原が見え
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