帰宅慕情詩/秋也
ない僕
何もないことが幸せであり
人生、凪こそ笑える時間
おいあの頃バカしたみんな
君ら本当にどこへ行った
存在していたのかい
酒も飲んでいないから記憶だけ残るのか
妙に懐かしい
家までもう少しもう少し
ただいまを吐き出すため
いつまでも無くならない網棚を見つめる
圧力は不快であり馴れであり至福でもある
足をピンヒールで踏み抜かれなければ
そんなオプションはつけていないのだから
先生少し疲れたよ
プリント印刷する部屋で特別話し聞いてよ
あんたあそこだと特別優しくてカッコいいから
着いた
空気を吐き出し人を掃き出す車両
息してやがる
降りるべし
僕の代わりにネクタイが笑う
ニコちゃん毎日さんきゅー
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