離れ離れになり会えない人々と自分/北村 守通
集まるということは
弾け
飛び散る為の
エネルギーを貯める行為であったが
されど
全てのエネルギーが
その
飛散の為にのみ
使われるというわけではなかった
別離の為の決意という
破裂音として消化されるもの
新しい個を形成する為の
新しい界面の生成の為に消化されるもの
そして
それでも
残った幾らかは
想い出という
分子間引力となって
感じることの出来ない
力となって
程よい距離を保つ為に使われているのだ
程よい距離を保つ為に使われているのだ
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