星合/あおば
150707
メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
我が星の味があるから
地球の味に迎合は出来ないと
味も素っ気の無い返事が戻ってくるのではと
かなり弱気になっているのを
梅雨寒の晩には外に出るだけでも
ちょっとした勇気と上着が要るのですよと
初老の痩せた男が同意した
都会の真ん中
短めのスカートを穿いた男が
青竜刀で星と星とを真っ二つにしては
瞬間接着剤でくっつけているのが見える
たくさんのスマイルが見守るなかで
青竜刀だ
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