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はるな
夜には
夜がある
朝に
花が目覚めるように
わたしには
わたしがある
はずなのだが
たとえば
あの壁を殴っても
痛い
とは言わないが
拳はどうだろう
雨たちや
猫たちも
たぶんそうだろう
目覚める
ときがくれば
それ用の言葉があり
窮屈な世界たちは
ばりばり音をたてて
忘れるっていうことごと
ぜんぶ去っていく
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