Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:/竹森
 
たったひとつの文字を埋め尽くすことができる
たったひとつの痙攣を手放さないで生きていくことができる
あのナパーム弾
手放しで喜んでいた
多幸感に溺れながら あなたは到底幸福にはなれなかった

あの荒野に放り出されてしまえば
リキュールを砂塵で割るしかなかった
人間の魂は人間と同じ器官をひとつも持っていなかったから
長い長い接吻はまるでそのひとつひとつに
名称を与えていくようだった

たったひとつの文字を埋め尽くすことができる
たったひとつの痙攣を手放さないで生きていくことができる
あなたはあなたの性器に必要とされ
あなたはあなたの細君に必要とされ
あなたはあなたの生きる世界に
新しい日の出に必要とされ

綴っていればいい
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