太陽とデニム/
オダカズヒコ
トの三階で染められた4色ボールペンの赤い色の中にいるぼくら
ホテルモントレで
漆喰の壁に挟まった真蛸の群れ
京都の町は放射状にして集落なのだ
あらゆる家が家運の衰退に怯え
金づるを掴み
快楽主義を信仰するエピキュリアンたちが作った村だ
いきている時間だけが人生じゃない
ブードゥ教も仏教も磔のキリストも
君とぼくの血の中に混じり合っているのさ
明美はぼくを見て笑った
たぶん
何も考えずに
そしてたぶん
なにも損ねずに
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