脇目もふらず海岸だっしゅ/秋也
い
寝れない朝
ワタシは一人称から抜け出し
とっかりのぬいぐるみを抱き
嵐へと旅立つ
いつの間にかの満月まで
スピード違反カステラ注意
えげつのない標語
まだ何も終わっていない
甲羅を引きずり後ろ足とヒレで砂を掘り涙を流し
産んでもらったばかり
鮫のUターン動く水まで流線型
冠だけリアルなポセイドン
髭に誓って嘘をつく
アイシテイマス
見捨てられた永遠に向かい
箱舟は流れる
誰も乗せず
幽霊船さながらに
額にフジツボ名誉賞
狂ったみたいなコンダクター
この詩が金糸と絡み合う
オレも知らずに驚くばかり
残念わかめと金魚草
終わりはあちらに
こちらはヒビさえ入らず濡れた砂の中
本当に始まってもいないのさ
繋げただけだ
コンセントと電源
豆電球破裂
頬に張り手
赤らむ海辺しおキャラメル味
興味があったら探してくれ
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